デフレは津波と言いました。
それは、必ずしも不況を意味するわけではありません。
・デフレは津波、高台に登るしかありません。
過去の歴史を見ると、デフレでも経済成長した時代があります。
グレート・デプレッションと言われる時代です。
しかし、日本では教科書に書かれていません。
マルクス経済学が強くて無視されているのです。
なぜ無視されているのかというと、グレート・デプレッションの時代は
ひどい不況だったということにしないと都合悪いからです。
実際、グレート・デプレッションは、「大不況」 という意味で使われ
ています。
具体的には、1873年〜1896年までの24年間のことを言います
19世紀、最後の24年です。
この期間は、ものすごいデフレが世界を襲いました。
20年以上にわたって、物価が年率2%下がり続けたのです。
これは、25年たったら、物価が半分近くまで落ちてしまうという感覚
です。
なので、本来ならば、「グレート・デフレーション」 と呼ぶべき時代
だったのです。
この時代は、全部の国の統計がそろっていないのですが、じつは、この
間、世界経済は成長しています。
物価は下がったのですが、経済は成長したんです。
物価の上がり下がりと、好不況は別ということです。
わかっている限りでは、アメリカは、この24年間で、年平均4・7%
もの経済成長をとげています。
物価が半分近く下がったのに、経済は倍以上になったということです。
じつは、このときに本格的な世界市場というものは、初めて形成され
ました。
(当時は共産国家が誕生していないので、世界は、2つに分かれていま
せんでした)
今、私たちがごく当たり前と思っているものは、だいたいこの時期に
発明され、実用化されています。


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